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現代競馬技術論 第七回

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現代競馬技術論 現代競馬技術論

オッズと不的中 コントロールをせよ

リスク回避のジレンマ

第六回では、リスクとは不的中による損失であると話をしました。

リスクを分散するためには、多い投資機会で、少額で勝負をしていく必要がある。(逆に、少ない投資機会で多額の勝負はリスクが大きいということである。)
ただし、試行回数を増やせば増やすほど、大数の法則による回収率の収束を引き起こす。このジレンマが、競馬というギャンブルを投資にさせてくれません。投資競馬否定派の主張は、競馬の控除率を引き合いに出し、大数の法則を根拠に議論を展開します。否定派の意見は、概ね正しいと理解しておきましょう。

リスク回避のジレンマの克服

ジレンマを理解したら、論理的にどのように克服できるのかを考えます。
🅰️多い投資機会で、少額勝負をする。
🅱️少ない投資機会で、多額勝負をする。

Aは、回収率が控除率に収束し、損をする。
Bは、リスクが大きいため、破滅を引き起こす。
では、どうすればリスクを回避できるのか。


実は簡単です!投資機会を放棄すればいいのです!つまり、馬券を買わなければいいのです。こうすれば、ノーリスクで、リスク回避が達成されます。

それでは、本末転倒。意味がありません。
こういったジレンマの解決策として考えられるのは、中間を取るということ。
真ん中を取るとしたら、少ない投資機会で少額の勝負をする。となります。額については、購入者の資金によります。少ない投資機会については、購入機会をどれだけ減らせば良いかを考えなければいけません。


リスクをコントロールするには

皆さんは、どれだけの機会を勝負していますか?
例えば、全レース1000円買う人がいたとしましょう。中央競馬は年間3400レースほどあります。年間投資は、340万になります。

ここで、
🅰️ 年間、全レース1000円勝負
🅱️ 年間でたった一つのレースに340万勝負
を考えると、前述した通り、どちらも損になります。
C案を考えなければいけません。例えば、3.4万円で、年間100レース勝負をするなど、資金と相談をして、運用しなければいけません。より少ない投資機会の検討が破滅を防ぐために必要になります。



リスク回避の勘違い

いわゆる、投資金額をレースごとに変える方法です。「予想に自信のないレースの投資金額を抑え、自信のあるレースの投資金額を多くする」といった手法を扱う予想家を否定します。
論点は三つです。
①そもそも自信というものが主観的であること。
②競馬の的中率は高くても、25%。多くは外れる。
③自信がないのに買うという矛盾。

①について、これまでの講座でも解説した通り、競馬は強い馬が必ず勝つものではなく、紛れが起こりやすいのです。一見して、根拠のある自信も、何の意味ももちません。多くの時間を予想に割いたから、このレースは当てられるはず!といった考えも同様です。予想時間と的中率は比例しないことも知られています。よって、投資金額のばらつきは、一貫性を保てないため、損です。

②について、競馬の的中率については、第3回で解説をしました。受講生は痛いほどわかっていると思います。競馬は基本的に当たりません。体感的にも、経験したことがあるはずです。「エア予想だとなぜか当たる」や、「金額を抑えたときに限って全て当たった」や、悲惨なのは、「勝負した時に限って外れる」ですね。
これらは、一貫性が取れていない例です。これらを回避するためには、全ての購入レースを均一の賭け金で臨むしかありません。
たった一つだけ、例外があります。複勝1.1倍に賭けることです。限りなく的中率が高まるこの買い方は、投資資金の上げ下げの手法に、唯一向いていると言えます。

③について、自明です。そもそも、論理的に破綻しています。なんで自信がないのに買うのでしょうか。

①②③より、投資金額でレートを管理することを否定しました。投資金額ではなく、投資機会でレートを管理することが望ましいです。

まとめ

(1)リスク回避のジレンマの克服が競馬予想である。
(2)リスクをコントロールするには、投資機会を減らす。
(3)投資金額ではなく、投資機会でレートを管理する。

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