オッズの考え方 馬券購入者を信じろ
今回は、オッズの考え方について解説していきます。
オッズの計算方法を知らない人に説教
単勝オッズ2.5倍はどのように計算されて、2.5なのか。みなさんは知っていますか?どのように計算されて2.5なのか知らないのだとしたら、なぜそのオッズにお金をかけられるのでしょうか。
私たちは、競馬以外にお金をかけるとしたら、熱心に損をしないように調べます。競馬になると、どうして、よく知りもしない数字(オッズ)にお金をかけられるのでしょうか。考えられる理由としては、競馬に魅入られ、依存してしまっているからだと思います。もう一度オッズについて学習しておきましょう。
今回は、オッズについては既習済みとして、進めさせていただきます。次からが本題です。
適正オッズ仮説について
適正オッズ仮説
全馬券購入者が効率的で、なおかつ客観的な判断の元、計算されているのがオッズであるという仮説。
この仮説は基本的には正しいと考えます。なぜなら、全馬券購入者はいつでも本気で馬券を当てようとしているし、新聞の印の的中率もすばらしい。
紙名 的中率 回収率 値段
競馬エイト 23% 70% 500円
競馬ブック 25% 78% 500円
研究ニュース 25% 66% 500円
優馬 22% 48% 500円
馬三郎 33% 113% 500円
競友 33% 76% 500円
ニッカン 25% 64% 140円
スポニチ 26% 71% 140円
デイリー 31% 88% 140円
サンスポ 22% 76% 140円
報知 27% 89% 140円
東スポ 33% 142% 130円
大スポ 8% 19% 140円
(2018年年度末集計)
ほぼ全ての新聞で、的中率が20%を超えていることからも、記者やトラックマン、予想家がでたらめに予想していないことがわかるかとおもいます。また、競馬で最も勝率の高いのは1番人気であることも十分根拠になり得ます。
基本的に正しいと言った理由は、完全な適正のオッズというのもまたあり得ないという観点からです。現実には、オッズとその馬の価値のズレというのは存在します。
筆者自身、大きな転換点となったのは、オッズは基本的に適正であるという考えに妥当性があるので、どちらかというと、適正にオッズが反映されないレース、つまり、馬券購入者の努力と予想力が最も報われるレースに的を絞るべきである。と気がついたときであります。
所謂、美味しいオッズというのはほとんどないと考えると、馬券購入を見送ることができ、回収率を上げることができます。的中率20%の予想家は、10回の勝負のうち2回当たれば良い方ですが、不的中の8回の馬券購入を見送ることで、回収率の上昇を狙います。
合成オッズについて
合成オッズとは、馬券の複数の買い目を一つの買い目として計算したオッズのこと。合成オッズがわかれば、それぞれの目にいくら分配すればいいのかを簡単に判断できるので、回収率の計算もしやすくなります。
例えば、2.5と10.0の単勝馬券の合成オッズは2.0となります。オッズが2倍であれば、1000円を賭けて当たれば2000円になります。そして1000円をうまく分配すると、どちらかの目で当たっても2000円になるように馬券を購入できます。
2.5倍のオッズに800円
10倍のオッズに200円
の合計1000円を賭ければ、どちらかが当たったときに同じ配当が得られます。
この買い方は、トリガミをふせぎ、投資競馬の可能性を見出します。配当金がわかってしまうことに、夢がないという反論をお爺様世代がもちそうですが、現代競馬においてトリガミは最も悪手です。
まとめ
(1)知りもしない数字にお金をかけるな。
(2)全てのオッズは基本的に適正オッズである。
(3)多点数馬券は合成オッズを計算し、トリガミを防ぐ。
コメント